これだけ覚えれば大丈夫!瞑想の6つの基本姿勢
瞑想の効果を高めるには、自分に合った「姿勢」を選ぶことがとても大切です。
無理に型にハマる必要はありませんが、リラックスしながら意識が保ちやすい姿勢を選びましょう。
ここでは代表的な6つの基本姿勢をご紹介します。
1. フルロータス
両足を互いに太ももの上に乗せる、最も安定感のある伝統的な座り方です。
背筋が自然と伸び、深い集中状態に入りやすいのが特徴ですが、柔軟性が求められます。
▶ フルロータスの姿勢と効果|上級者向けの安定感抜群ポーズとは?
おすすめ:経験者や股関節が柔らかい人向け
2. ハーフロータス
片足だけを太ももに乗せる座り方で、フルロータスよりも身体への負担が少ないのが特徴です。
安定性と実践しやすさのバランスがよく、最も採用されやすい座り方です。
▶ ハーフロータスとは|バランスの取れた定番瞑想ポーズの魅力
おすすめ:中級者、またはフルロータスに挑戦したい人
3. クオーターロータス
足を少しだけ太ももに乗せるシンプルな座法で、より楽に足を組むことができます。
足がしびれやすい人や初心者にもやさしい形です。
▶ クオーターロータスのやり方と効果|初心者に最適な瞑想姿勢
おすすめ:初心者や長時間座るのが苦手な人
4. 正座
日本人にとってなじみ深い正座は、膝と足首にやや負担はかかるものの、姿勢が保ちやすい点が魅力です。
座布団や小さな台を使うことで、足の負担を軽減できます。
おすすめ:和式が落ち着く方、静かに瞑想したい方
5. 椅子に座る
椅子を使えば、体の硬さや年齢に関係なく誰でも瞑想を始めることができます。
足の裏をしっかり床につけ、背筋を伸ばすことを意識するのがポイントです。
▶ 椅子を使った瞑想のコツ|腰にやさしいスタイルで集中力アップ
おすすめ:オフィス瞑想やシニア世代にも◎
6. 寝転がる(仰向け)
シャバーサナ(屍のポーズ)とも呼ばれ、深いリラックスが得られる姿勢です。
ただし、眠くなりすぎる場合は要注意です。
おすすめ:疲労回復・夜の瞑想・ボディスキャンに最適
各姿勢との違い
姿勢 | 初心者おすすめ度 | 難易度 | 精神的集中度 | 体への負担 |
---|---|---|---|---|
フルロータス | ★★ | 高い | ◎ | ×(負担大) |
ハーフロータス | ★★★ | 中 | ◎ | △(やや負担) |
クオーターロータス | ★★★★★ | 低 | ◯ | ◯ |
正座 | ★★★ | 中 | ◎ | △(人による) |
椅子 | ★★★ | 最低 | △ | ◎ |
姿勢 | 安定感 | 足の負担 | 長時間の実践 | 文化的背景 |
---|---|---|---|---|
フルロータス | ◎ | × | ◎◎ | 禅・高度修行者 |
ハーフロータス | ○ | △ | ◎ | 仏教・ヨガ系 |
クオーターロータス | ◎ | △ | ○ | 仏教・インド系 |
正座 | ◎ | △ | ○ | 日本文化 |
椅子座り | ○ | ◎ | ○ | モダン瞑想 |
姿勢が変われば、瞑想の質が変わる
「瞑想中に足がしびれる」「気がついたら猫背になっていた」――そんな経験はありませんか?
実は、瞑想において“姿勢”はとても重要です。姿勢が整っていないと呼吸が浅くなり、集中力も途切れがちに。
でも安心してください。正しい姿勢は、誰にでも簡単に身につけられます。
本記事では、瞑想初心者の方でも無理なく実践できる「骨盤の立て方」を中心に、 ポールや壁を使った具体的なコツも交えて、充実した内容でお届けします。
姿勢は「無理なく続けられる」ことが最重要です。
「正しい姿勢=無理のある姿勢」ではありません。
瞑想で大切なのは、心と体を落ち着かせ、呼吸に意識を向けられること。
まずは自分の体に合う姿勢を見つけることから始めてみましょう。
瞑想姿勢の基本:3つの要素
瞑想の姿勢にはいくつかのポイントがありますが、今回は次の3つを重視して説明します。
- 骨盤の安定
- 背骨の自然な伸び
- 力みを抜いた脱力感
1. 骨盤の立て方がカギ!ポールや壁を使って簡単チェック
骨盤が後ろに倒れていると、背中が丸まり、呼吸が浅くなってしまいます。
その結果、瞑想中に集中が途切れたり、体が痛くなったりと「効果を感じづらい」原因に。
そこでおすすめなのが、ポールや壁を使った姿勢チェックです。


【実践方法】
- 壁や柱に背中を向けて立つ。
- 骨盤(仙骨のあたり)を壁に軽く当てる。
- 頭・肩甲骨・骨盤が3点で壁に触れている状態が理想。
この状態で背中が心地よく伸びていれば、座ってもその感覚を再現できます。 座位でも同じように、壁に背中を寄せて骨盤が立っているか確認してみてください。
■ポイント:
- 壁に“べったり”ではなく、“軽く3点が触れる”くらいが自然。
- 骨盤が立つことで、背骨も自然にS字カーブを描きます。
2. 座り方は自由でOK!自分の体に合った方法を選ぼう
「正座じゃないといけない」「ロータス座ができないとダメ」――そんなルールはありません。
■選べる座り方のバリエーション:
- あぐら(クォーターロータス・ビルマ座):お尻の下にクッションを敷いて骨盤を立てやすく
- 正座:膝が痛くなりやすい人は専用の正座用クッションがおすすめ
- 椅子に座る:背もたれに寄りかからず、浅めに腰掛けて、足裏は床にしっかりつける
- 寝ながら:リラックス瞑想や夜の瞑想に適しています(寝落ち注意)
大切なのは「楽な姿勢で、呼吸に集中できること」。
3. 背骨の伸ばし方と脱力のバランス
姿勢を意識すると、つい「まっすぐに伸ばさなきゃ」と力が入りすぎてしまうことも。
背骨を伸ばすときは、“内側から自然に伸びる”感覚がポイントです。
■イメージ:
- 頭のてっぺんから“糸で引っ張られている”ような感覚
- 坐骨から下へ“根が伸びている”ような安定感
これを意識しながら、肩やあご、足、手のひらなどの力みを解いていきます。
■力が入りやすい場所とその抜き方:
- 肩:上がっていると気づいたら、息を吐きながらそっと下ろす
- あご:少し引いて、首の後ろを長く
- 奥歯:噛みしめていないかチェック。舌先は上あごに軽く触れた状態が◎
実際にやってみよう!初心者でもできる瞑想姿勢の整え方
ステップ1:場所を選ぶ
- 静かでリラックスできる場所(窓辺、畳の部屋、クッションの上など)
ステップ2:座る
- クッションまたは椅子を用意し、骨盤を立てて座る
- 壁を使って“3点チェック”をしながら調整
ステップ3:姿勢を整える
- 背筋を軽く伸ばし、あごは軽く引く
- 肩の力を抜き、呼吸が自然に通る感覚を大切に
ステップ4:手の位置と視線を決める
- 手は太ももの上(上向き or 下向き)
- 視線は閉じるか、1〜2メートル先をぼんやり見る
瞑想の3つの核心 | 姿勢が整うと、呼吸と意識も整う

瞑想と聞くと、特別な技術や精神集中が必要だと思われがちですが、
実はその根本にあるのは、とてもシンプルな3つの要素 ― 姿勢・呼吸・意識 ― です。
この3つは、まるで三脚のように互いを支え合っています。
その中でも、まず整える(目的に合わせる)べきなのが「姿勢」です。
■ 姿勢は“意識の状態”をつくる土台
姿勢は単なる「座り方」ではありません。
それは、あなたの心の状態を体に写し出す鏡のようなものです。
猫背になれば、自然と呼吸は浅くなり、気分もどこか沈みがちに。
一方、背筋がスッと伸びているだけで、呼吸は深くなり、意識もクリアになっていきます。
つまり、姿勢を整えるだけで、呼吸も意識も整っていくのです。
だからこそ、瞑想の質を高めたいと願うなら、最初に取り組むべきは「姿勢の見直し」なのです。
「正しい姿勢って言われても、自分でできているかわからない…」
そんなときは、「骨盤」と「壁」を使った簡単なチェック方法がおすすめです。
- 壁に背中を軽くつけて、骨盤の傾きを整える
- 骨盤を立てることで、自然と背骨もスッと伸びる
- 肩の力を抜き、あごを引いて、目線は前へ
ほんの少し意識を変えるだけで、誰でも心地よい姿勢に近づくことができます。
■ 姿勢は“自由”でいい。大切なのは「継続できるかどうか
伝統的にはフルロータスや正座が理想とされてきましたが、
今のあなたの身体に無理があるなら、それを避けるのも大切な判断です。
瞑想の目的は、「深く座ること」ではなく、「自分の内側に静けさを見出すこと」。
- 椅子でもいい
- クッションやブロックを使ってもいい
- 背筋を少し丸めたってかまわない
大切なのは、無理なく続けられることです。
快適な姿勢は、それだけで瞑想を日常に取り入れるきっかけになります。
■ 姿勢だけにこだわらない。大事なのは“3つの調和”
覚えておいてほしいのは、「姿勢」はあくまでも一要素だということ。
瞑想の質を高めるために本当に大切なのは、姿勢・呼吸・意識の3つがバランスよく整っていることです。
- 姿勢にこだわりすぎて、呼吸が浅くなっていないか?
- 正しい座り方に意識が向きすぎて、気が散っていないか?
- 外見の形よりも、内面の感覚を大切にできているか?
このように、今の自分にとって自然で、調和の取れた状態を探すことこそ、瞑想の本質です。
たとえば、フルロータスのような本格的な姿勢に挑戦したものの、姿勢の維持ばかりに意識が向いてしまい、肝心の内観に集中できない――。
そんな経験をした方もいると思います。
大切な事は姿勢、呼吸、意識の調和です。
瞑想の姿勢は、外側の形以上に、あなたの内側を整えるための「土台」です。
そしてその土台が安定すれば、呼吸は深まり、意識は“今ここ”に戻ってきます。
- 背筋はやさしく伸ばす
- 骨盤は立てて、体をどっしりと落ち着かせる
- 呼吸は自然に、意識は静かに内へ向ける
この「姿勢・呼吸・意識」の三つが調和したとき、あなたの瞑想は、ぐっと深まり始めます。