そもそも「ダメな瞑想法」ってあるの?
「あなたの瞑想のやり方はダメです」
こんな風に言われたら、誰だってショックを受けますよね。せっかく続けてきた実践に否定の言葉を投げかけられたら、「自分は間違っていたのか」と落ち込んでしまうこともあるでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
本当に“ダメな瞑想法”なんてあるのでしょうか?
結論から言えば、「これがダメな瞑想法です」という明確な基準はありません。
瞑想はあくまで“自分の内面と向き合う時間”です。方法が多少異なっても、自分が「心地よく」「続けられて」「気づきが得られる」のであれば、それはあなたにとって立派な瞑想法です。
「深い瞑想状態に入れない」と言われることがあるかもしれませんが、それは単に経験の差や体調、環境の影響であることがほとんど。やり方が間違っているとは限りません。
実際、熟練者になると、目を閉じて数回呼吸を整えるだけでも深い集中状態に入れるようになります。つまり、方法そのものよりも“慣れ”や“経験”の方が重要なのです。
なぜ瞑想法はこんなにたくさんあるのか?
巷には無数の瞑想法や呼吸法があふれています。
その理由のひとつは、「差別化」です。
どの方法も本質は似ているのに、名前やスタイルが違うのは、
「独自性を打ち出すことで価値を感じてもらいやすくなる」ためです。
例えば、認定講座や資格制度などもその一環。
その瞑想法を“商品化”するためには、他と違う特徴やルールが必要になるわけですね。
そのため、インストラクターや先生たちが自分の教えるスタイルを「正解」として強調することは、ある意味自然なこととも言えます。
「あなたの瞑想法はダメ」と言われたときの考え方
相手の発言を鵜呑みにする必要はありません。
- 新しいやり方を取り入れてもいい
- 今の方法を続けてもいい
- 「へぇ、こんなのもあるんだな」と参考程度にとどめてもいい
つまり、“自分の感覚”を大切にして判断すればいいんです。
「自分のやっている方法が間違っていたらどうしよう…」と悩む前に、
「この方法、自分に合ってる?」と自分に問いかけてみましょう。
スピリチュアルが“怪しい”と言われる理由
スピリチュアルな世界が敬遠されがちな背景には、
「これだけが正しい」「他は間違っている」といった排他的な考え方が影響しています。
これは宗教の世界でもよくある話です。
- 自分たちだけが正義
- 他の教えは否定
こうした姿勢は、どうしても「怪しい」「怖い」と感じられてしまいます。
でも実際には、多くの日本人は都合よく取り入れて活用しており、
それで十分なんです。瞑想も同じ。気軽に、自由に取り入れる感覚でOKです。
瞑想の指導者(メンター)選びはとても大切
ここまで読んで、「でも本当に信頼できるメンターに出会いたい」と思った方もいるかもしれません。
その場合、気をつけたいのが“受動的になりすぎないこと”。
指導者の言葉をただ受け入れるだけでは、自分で考える力が育ちません。
さらに、外面と内面のギャップにがっかりすることもあるかもしれません。
たとえば…
- 「感謝が大切」と言っているのに、日常では無礼だった
- 「食べ物を大切に」と言っているのに、食事を粗末にしていた
そんな姿を見て、「あれ?」と感じたら、それは自分の感覚が教えてくれているサインです。
信頼できるメンターを見極めるためのポイント
- その人の“生き方”に共感できるか
- 瞑想の方法だけでなく、“在り方”を見せてくれるか
- お金や依存を強く求めてこないか
- あなたの主体性を尊重してくれるか
まとめ:瞑想に「正解」はない、自分に合う方法でOK
- 瞑想法に「絶対」はない。感じ方は人それぞれ
- 「ダメ」と言われても、即否定せず、まずは“自分の感覚”を信じて
- 指導を受ける場合は、メンター選びがとても重要
- 自分が共感できる人、安心できる場所で学ぼう
瞑想は、本来自由で、優しく、あたたかいもの。
だからこそ、誰かの価値観に押し込められず、自分の軸で取り入れることがとても大切です。
無理に「正しさ」を探さなくても大丈夫。
あなたの心が静かになり、心地よさを感じられること――
それこそが、本当に意味のある瞑想なのです。